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萬書付帖 since 12.09.2007
February / 24 Mon 04:00 ×
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September / 18 Tue 22:58 ×

 僕はテレビをよく見ます。
 テレビは非常に面白いのです。
 『ガイアの夜明け』は毎回楽しみにしているテレビ番組のひとつです。

 今夜は“激動流通サバイバル”の二回目。一回目はデパートでした。伊勢丹と三越の合併がこのところの大きなニュースでありますが、各社危機感を抱いているようであります。紹介されたアイデアは「こんな簡単なことで!」ということでありながら、『効率化』という僕の大好きな言葉を実現しているのです。
 やはり、発想の転換っていうのはとっても大事なんですね。
 さて、今回はスーパーマーケットについてです。
 ついつい催告書の裏側にメモをとりながらみてしまうのですが、甲府市にあるオギノというスーパーには「はっ!」とさせられるものがありました。それは、『併売分析』です。「トンカツ」+「キャベツの千切り」が一緒に買われるというのをデータとして出すわけなのです。こんなのはデータで見なくても分かるよ、と、思うけれども、一見脈略のないつながりだってあるはずなのです。オギノでは分析した結果をレシートにクーポンとして提示している。自分の欲しいもののクーポンがつくわけなのでこれはうれしい。
 昨日の『カンブリア宮殿』を見ていた人は、ローソン社長新浪剛史が、全国一律じゃダメなんだ、東京で売れているものが地方で売れるわけでは決してない、というように言っていた。このコンビニの地域密着路線の先にこのオギノはあるように思う。オギノは顧客密着路線なわけだから。

 さてさて、僕も日々働きながら「どうしたらいいのかなあ」とか思っちゃってるわけだけど、この顧客密着路線を本屋でやったらどうなるかと考えてみるととても楽しい。書店用の併売分析のシステムを作るのがちょーめんどい感じだけどー。もっともっと権力が欲しいわ。

 と言う感じで、僕はテレビが好きなのです。
 なので、たまにテレビについて書く。

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September / 17 Mon 01:48 ×

 先週の木曜日、いつものように渋谷のブックファーストを巡回したときに気になった本です。一階の入ってすぐのところにワゴンがあり、『今日の早川さん』が置いてあったのです。
 おや、思い切ったことをしているじゃないの、と思いましたが買いませんで、後日某書店で購入いたしました。
 この本は四コママンガであります。ブログの書籍化という、最近流行の形なのです。普段そう言う本に対して色眼鏡を持っている私ではありますが、この『今日の早川さん』はついつい買ってしまいました。
 だって、早川書房が発行しているんだよ!!!!
 
 さて、この四コママンガ、本マニアの生態について色々書いております。主に早川さん中心で書かれているため、ほぼ理解不能でございます。だいたい、SFはあまり読まないのです。というか、私は本とかあまり読まないのです。
 でも、はじめて会う人に「本好きなんだー、面白い本とか紹介してよ!」とか言われたりすると困ってしまうわけです。玉川信明を紹介して危ない人と思われたら嫌だし、裏社会系を紹介して危ない人と思われるのも嫌だし、黒田三郎の詩集とか言っちゃってポエマーとか、間違った英語使われたらむかつくし(そもそもハルキ事務所のやつ以外品切れ・絶版だし)とか思って結局「夏目漱石の『こころ』とか良いよ!」とかって無難に近代日本文学に逃げてしまったときの悲しさ。そういう悲しさがこの本には詰まっているんです!!
 立ち読みして8ページの経験がある人は買って読もう!!
 8ページに何があるかって……そりゃあ、あなたの涙に決まっています。

http://horror.g.hatena.ne.jp/COCO/

September / 13 Thu 18:44 ×
 映画を観てきたよ。
 『ミリキタニの猫』というドキュメンタリーなのだ。
 監督のリンダ・ハッテンドーフが路上で猫の絵を描いているジミー・ミリキタニに出会って映画ははじまるんだ。ジミー・ミリキタニは年老いたホームレス。名前から分かるように日系人なんだけどWW2の時、収容所に送られてしまったんだ。
 日系人は敵性市民だからってことで、みんな収容所に送ってしまったという暗い過去の生き証人だったわけだ。
 ジミー・ミリキタニは姉と別々の収容所に送られた。その時に別れたきり、ふたりは何十年も会っていない。姉が生きているかどうかも分からない。
 画家になりたかったのに収容所暮らしでは絵を世に出すことも出来ない。
 収容所では強制的に合衆国市民権を剥奪されてしまう。
 アメリカを汚い政府って何度もののしるミリキタニ。
 アメリカなんかから年金を貰いたくない! って頑ななのは、老人は頑固なものだ、という世の理だけじゃないと思えるよね。
 今、中東系アメリカ人が殺されたり、経営するお店が焼き討ちにあったりと昔日の日系人に対するものと同じことが起こっている。
 リンダ・ハッテンドーフは何とかミリキタニの日系人問題と中東問題を結びつけようとする。「真珠湾」と「9.11」っていうわけだ。ドキュメンタリー監督として当然のことなんだけど、ちょっと押しつけがましい気がするね。
 でも、リンダ・ハッテンドーフのおかげでミリキタニは歩き始めることが出来たんだから、まあ、良いんだけどね。
 現代の大きな国際問題と日系人のミニマルな自伝。リンダ・ハッテンドーフとジミー・ミリキタニ、ふたつの軸を持っている映画だから面白いのかな。
September / 12 Wed 22:42 ×

 こんばんは。今日は誕生日なのでブログをはじめてみたよ。
 『音速平和』という詩集を買ってきたのです。
 水無田気流という名前、なんて読むのか分からなかったのだけれども後ろの方に書いてあった。
 「みなしたきりう」って読むらしい。生まれた年をみると私よりもちょっと少し年上だよ。
 名前って面白いね。
 そうそう、そういえばこの詩集の真ん中のあたりに「名前」っていう詩があったのです。
 駅に名前が落ちているっていう面白い詩だったんだけど、二回目に読むとアレッて思ってきた。もう一度読むとアレッアレッ!!
 だって、色々なものがひっくり返っていっちゃうんだから!
 この詩集の中には読んでいてクスッと笑ってしまいそうな詩がいっぱい入っていました。
 表紙には青空、そして速そうな飛行機がびゅーんっとしている。
 表紙がびゅーんなのに詩を読んでいくと青空のしたではなんともやりにくようなのです。
 ムムムムム。
 本を裏返すとほとんど白い。バーコードが無くて、ONを○が囲んでる。
 オン!! 裏表紙の方がオンなのね。
 なーるほど。
 よく分かってないけど納得。
 そんなわけで、久しぶりに詩集という形で詩を読んだのです。
 読んでいましたら、額の前のあたりにイメージが浮かんできたのです。
 ぽわぽわと、何でしょうか、金魚とかがですね、泳ぐわけです。
 ぽわぽわと。
 “都会で飛ばざるを得なかった音速ヒコーキ”とかって言ってまとめちゃおうと思うんだけどいいかな。
 中原中也賞もとっているらしいです。凄い!

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