鳥と言葉は一緒なのです、と江森国友は教えてくれたわけなのです。
今日は映画を観にいってきました。
『ぜんぶ、フィデルのせい』 ジュリー・カヴラス
父の姉がフランコ支配下のスペインから逃げてきた! アンナはミッション系の学校に通うちょっと生意気な少女。弁護士だった父親がキョーサンシュギシャっていうのになってしまったらしく、宗教の授業を受けてはいけないといわれて大憤慨! いつの間にか弁護士から活動家になってしまった父親。一家は住んでた庭付きの広い家から狭いアパートへ引越す。そのアパートには髭を生やした活動家のひとが夜な夜な集まってくる。アンナは生活の変わりように反発したり混乱したりするっていう映画。
アンナの目を通して共産主義に対する痛烈な皮肉もあったりして楽しい。
面白かったので、ついつい『告白』コスタ・カヴラスを新宿TUTAYAでレンタルしてしまいました。コスタ・ガヴラスはユーモアがない(直線的な意味ではね)けど、ジュリー・カヴラスはユーモアを取り入れることを良しとしているようです。
『歌』 松田奈緒子 扶桑社
近代日本文学を華々しく飾る中原中也、芥川龍之介(葱とか)などの漫画を収めた短編集。短編漫画であるゆえに若干の物足りなさを感じる内容である。やはり、中原中也の漫画といえば『含羞』曽根冨美子であろう。
『瑠璃の方舟』 海埜ゆうこ漫画 夢枕獏原作 集英社
夢枕獏の自伝的漫画。作家を志す青年の葛藤が熱い。
この手の漫画の嚆矢ともいえる『まんが道』を読んでいるのと等しいこの熱さは何だろう。自分も何かしなければならないと思えてくるではないか。
PR
TRACKBACK URL :