バートルビーがすきなのです
『バートルビーと仲間たち』という本を買ったよ。バートルビーってハーマン・メルヴィルの『代書人バートルビー』だよなあ、と思っていたんだけれどもやっぱりそうだった。「せずにすめばよいのですが」を繰り返して仕事をしないバートルビーだ。このユニークなキャラクターは、代書人として日々、法律文書なんかを書いていたわけなんだけどほかの仕事を頼まれると「せずにすめばよいのですが」と言う。徐々に本来の仕事までしなくなってしまうのだが、クビにしても事務所にい続けるという。なんともすばらしい話ではないか!
僕の今の会社にもバートルビー的人間はいたのだが、くびになってしまうと会社には来なくなってしまった。なんていうことだろう、あなたはバートルビーではなかったのですか! がっかりだ!
この『バートルビーと仲間たち』という小説はエンリーケ・ビラ=マタスという人が書いたらしい。なにやらスペインの有名な作家のようである。ほかに訳書があるのかどうか知らないが、僕はまだ見たことがないので本としてはないのではないだろうか。訳者は木村榮一です。マルケス、リョサ、ボルヘスなどを訳してます。ラテン系ではおなじみですねー。
で、そんな感じでまだ読み途中なのに『ロベルトは今夜』ピエール・クロソウスキー若松真訳、『チャンドス卿の手紙 他十篇』ホフマンスタール、檜山哲彦訳なんかも買ってしまいました。バルガス・リョサの『楽園への道』もまだ読んでないのに何買ってるんだろう! 馬鹿だ。
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