気がついたら神保町駅にいたんだ。
お腹空いたな、と、思って鞄に本を詰め込んで部屋を出ると何故か電車に乗っていた。最初は郊外の方へ向かおうと思っていたんだけれど、別にどこへ行くというわけでもなかったんだ。この路線の終点にはいくつかの古本屋があるし、それなりに美味しい定食屋があるってことは分かっていたんだけれども、それでもさほど求心力のある目標ではなかったんだよね。
だからといって神保町に何故いたかという理由は見あたらなかった。それでも、ワンダーからはじまり、書肆アクセスまでのたわんだ回遊路に満足しなかったわけではなかった。
おそらく女子高生のように心躍らせながら金文字の墓標を探る人々の一群となり果てていたわたくしは、夕方近くにようやく昼飯を食うに至った。
今日の一冊は『トーキングヘッズ叢書第12巻ヴォルマン、お前はなに者だ!』であります。ほとんど手に入れる術のない訳書ばかりのヴォルマンを取り上げたこの一冊にはいくつかの邦訳(抄訳だけど)が掲載されている。ほとんど知名度が無く、おそらくこれからも邦訳がないだろうヴォルマンなので、この抄訳は貴重になっていくのでは無かろうか。ヴォルマンのインタビューの邦訳、山形浩生インタビューがメインか?
お、古館のテレビで大庭みな子の特集やってるわ!
とりあえず現在、ヴォルマンで手に入るものを書きだしておこう。
『ザ・ライフルズ』 国書刊行会
『ポジティヴ 01』 風の薔薇
『TH12 ヴォルマン、お前はなに者だ!』アトリエサード
手に入らないのは、
『蝶の物語たち』白水社
『ハッピーガールズ・バッドガールズ』講談社
『ラブストーリー・アメリカン』新潮文庫
らしいよ。
実はあんまり知らないんだ。
他にも面白そうなブックガイドがあったので独自にリストを制作しちゃいました!
風間賢二のばかりなのですが、なんとも面白そう。っていうか、今買わないともう買えなさそうな本ばかりです。勉強して、もっといっぱいいっぱい本読まなくちゃ!
『オルタナティヴ・フィクション』カウンター・カルチャー以降の英米小説 水声社 風間賢二 2,625円
『快楽読書倶楽部』 創拓社出版 風間賢二 1,325円
『きみがアリスで、ぼくがピーター・パンだったころ 』おとなが読むファンタジー・ガイド ナナコーポレートコミュニケーション 風間賢二 1,680円
『ジャンク・フィクション・ワールド 』 新書館 風間賢二 2,310円
『ホラー小説大全 』ドラキュラからキングまで 角川書店 角川グループパブリッシング 風間賢二 1,680円
『人の読まない本を読む 』赤耀館読書漫録 本の友社 山下武 1,890円
だけど、掲載するはずだったの。