もんじゃ焼きを食いに行く。埼玉県に初の本格上陸を果たし、K氏との会合。
埼玉県の郊外に位置する某所に夜7:30に降り立つ。
某駅は、駅前にこそ飲み屋や店が若干あるが、少し離れると雑草の生える道が続く。郊外特有のこういった光景に最近触れていない私としてはその空気がはらむ若草の香りに若干の郷愁を覚える。
そんな道端にもんじゃ焼き屋はあった。
K氏の案内で店に入り込み、いつものようにレモンサワーのレモンを絞る。
はじめに頼んだのは北海もんじゃ。海の幸とコーンという「北海道なんです」っていうことを主張する構成ではあったが、普通のもんじゃである。
もんじゃ焼きはあまり食わない私とK氏は、最初、丸い銀色のボールに山になっている北海道を前にどうすべきかを思案せざるを得なかった。見るに見かねたといった感じの店員が「やりましょうか?」と言って来るので任せする。
まず鉄板に油をひく。へらで薄く延ばした上で、ボールの中にある具を鉄板の上に落とす。具をへらで細かく砕きながら焼く。細かく砕き終わったらそれをまとめ、中央に穴をうがち、ドーナッツ状に整形。中央部に具に隠されていた水分(おそらく小麦粉を水で溶いたもの)に醤油で味付けした後、流し込んでいく。
水分の投入量に比例して輪を広げて行き、決壊をしないですむようにする。具材に含まれた若干の水分が熱で固まり、または投入した水分が徐々に固まり、簡単に決壊することはないのだが……。
北海道を平らげた後、第二ラウンドは店員の手を借りずに行う。先に書いた店員の行ったように納豆もんじゃを作成。決壊!! だが、それくらいでめげてはいけません。決壊しても意外に美味しいのです!
と、次にメニューを見て気になった……あんもんじゃ……。
あんもんじゃ?
あんもんじゃってあんこのもんじゃでしょうか?
きわめて訴求力の強い具材であります。
しかも、あんもんじゃの横には黄色い噴出しに赤字で「おすすめ!」と記載。若干の不安とこの店の感性を若干疑問視しながらも、「お勧めされてしまっては仕方がありません!」とりあえず、注文。注文時に「あんもんじゃって結構出るんですか?」とゲテモノ市場の調査を敢行。
「ええ、人気ですよ」
と、靴下が異常にかわいらしい女性店員(推定20台前半)が即答。
恐るべし、埼玉県民!!
で、やって来たのは……水溶液のみしか見えないボール……。
あ……やっちまった?
と、一瞬の躊躇。
しかしながら、付属のスプーン(パフェで利用されるタイプの柄の長いもの)を混ぜてみる。
中にあんこが!! やっぱり、あんこが底に!!
※ 残念ながらこちらに画像はない。別視点のブログで確認して欲しい。
あんこが別皿でやってくるというパターンではなかったようである。
とりあえず、あんこを引っ張り出して鉄板に投下、土手を作成。
っていうか土手など作れない。
もはや岩の塊を寄せ集めて荒川を治水するような感じである。水分を流し込むとそのまま鉄板表面外部へ流水が開始される。もはや先に教わったもんじゃ作成手順の遵守は不可能な事態である。流失をへらで受け止め、何とかそれらしくなったのが下の画像だ。
もんじゃとしての形骸は何とか保っているものの、グロテスクである。
写真で見るともはや食べ物ではない。
しかし、これは「おすすめ!」なのであるエクスクラメーションマーク添付のお勧めもんじゃなのである。埼玉県民の底力なのである。
恐る恐る子へら(ちいさいヘラを便宜上そう呼ぶ)で切り取る。
食す。
……あっ。
……うまい。
そこでK氏が意外な発見をすることになる。
「これ、醤油をつけるとお正月ですよ。ちょびっとだけつけるんです」
と、いうことなので、やってみた。
「確かに!!」
それはなんとも懐かしい正月であった。
はっぴぃえんどのお正月である。
お正月といえば……そんな味であった。
めでたく、そちらは完食。
次は、あんもんじゃの下に位置している。奇跡の単語を口にしてみた。
「フルーツもんじゃ」
と。
その驚愕の登場写真はこちら。
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これ、もんじゃですよね?
なんか、バニラアイスが乗っています。
その下にはコーンフレークが入ってます。
フルーツはどこ?
と、思ったらうえにいくつかブルーベリーが乗っていました。
あ……今度こそやっちゃった。
すでにもんじゃとして成り立っていないこの登場シーン。
パフェですよね? いや、むしろパフェが間違って登場しちゃったんですよね!?
と、思いつつも鉄板に投下……。
当然、土手とか存在しません。っていうか、普通のもんじゃと比較して、どこがどこの部分を代替しているのかさえ分りません。
フルーツという名称でありながら、フルーツの比率がかなり低いのも若干気になりますし、すでに存在自体が謎です。
埼玉マジックでしょうか? それともこのお店のマジック?
で、作成。
その過程をK氏が動画をとりましたが、その姿は異常でした。
しかしながら、意外に美味い……。
最後に〆でお好み焼きを注文。
普通のお好み焼き。
美味しくできました。
帰ろうかと思うと、なぜか電話で連絡をしていた知人、変人がほぼ同時に登場。
「あれ?」
ということで、再び鉄板焼きが稼動開始。
当然終電には間に合わず、間に合う気もなく、タクシーで帰りました。
今回の第一回もんじゃサミットはそんな感じでめでたく閉幕しました。
かつて四時間三十分ももんじゃを焼き続けた男たちが居たでしょうか?
このサミットは伝説として後世まで語り継がれることでしょう……たぶん、ね。
埼玉県の郊外に位置する某所に夜7:30に降り立つ。
某駅は、駅前にこそ飲み屋や店が若干あるが、少し離れると雑草の生える道が続く。郊外特有のこういった光景に最近触れていない私としてはその空気がはらむ若草の香りに若干の郷愁を覚える。
そんな道端にもんじゃ焼き屋はあった。
K氏の案内で店に入り込み、いつものようにレモンサワーのレモンを絞る。
はじめに頼んだのは北海もんじゃ。海の幸とコーンという「北海道なんです」っていうことを主張する構成ではあったが、普通のもんじゃである。
もんじゃ焼きはあまり食わない私とK氏は、最初、丸い銀色のボールに山になっている北海道を前にどうすべきかを思案せざるを得なかった。見るに見かねたといった感じの店員が「やりましょうか?」と言って来るので任せする。
まず鉄板に油をひく。へらで薄く延ばした上で、ボールの中にある具を鉄板の上に落とす。具をへらで細かく砕きながら焼く。細かく砕き終わったらそれをまとめ、中央に穴をうがち、ドーナッツ状に整形。中央部に具に隠されていた水分(おそらく小麦粉を水で溶いたもの)に醤油で味付けした後、流し込んでいく。
水分の投入量に比例して輪を広げて行き、決壊をしないですむようにする。具材に含まれた若干の水分が熱で固まり、または投入した水分が徐々に固まり、簡単に決壊することはないのだが……。
北海道を平らげた後、第二ラウンドは店員の手を借りずに行う。先に書いた店員の行ったように納豆もんじゃを作成。決壊!! だが、それくらいでめげてはいけません。決壊しても意外に美味しいのです!
と、次にメニューを見て気になった……あんもんじゃ……。
あんもんじゃ?
あんもんじゃってあんこのもんじゃでしょうか?
きわめて訴求力の強い具材であります。
しかも、あんもんじゃの横には黄色い噴出しに赤字で「おすすめ!」と記載。若干の不安とこの店の感性を若干疑問視しながらも、「お勧めされてしまっては仕方がありません!」とりあえず、注文。注文時に「あんもんじゃって結構出るんですか?」とゲテモノ市場の調査を敢行。
「ええ、人気ですよ」
と、靴下が異常にかわいらしい女性店員(推定20台前半)が即答。
恐るべし、埼玉県民!!
で、やって来たのは……水溶液のみしか見えないボール……。
あ……やっちまった?
と、一瞬の躊躇。
しかしながら、付属のスプーン(パフェで利用されるタイプの柄の長いもの)を混ぜてみる。
中にあんこが!! やっぱり、あんこが底に!!
※ 残念ながらこちらに画像はない。別視点のブログで確認して欲しい。
あんこが別皿でやってくるというパターンではなかったようである。
とりあえず、あんこを引っ張り出して鉄板に投下、土手を作成。
っていうか土手など作れない。
もはや岩の塊を寄せ集めて荒川を治水するような感じである。水分を流し込むとそのまま鉄板表面外部へ流水が開始される。もはや先に教わったもんじゃ作成手順の遵守は不可能な事態である。流失をへらで受け止め、何とかそれらしくなったのが下の画像だ。
写真で見るともはや食べ物ではない。
しかし、これは「おすすめ!」なのであるエクスクラメーションマーク添付のお勧めもんじゃなのである。埼玉県民の底力なのである。
恐る恐る子へら(ちいさいヘラを便宜上そう呼ぶ)で切り取る。
食す。
……あっ。
……うまい。
そこでK氏が意外な発見をすることになる。
「これ、醤油をつけるとお正月ですよ。ちょびっとだけつけるんです」
と、いうことなので、やってみた。
「確かに!!」
それはなんとも懐かしい正月であった。
はっぴぃえんどのお正月である。
お正月といえば……そんな味であった。
めでたく、そちらは完食。
次は、あんもんじゃの下に位置している。奇跡の単語を口にしてみた。
「フルーツもんじゃ」
と。
その驚愕の登場写真はこちら。
これ、もんじゃですよね?
なんか、バニラアイスが乗っています。
その下にはコーンフレークが入ってます。
フルーツはどこ?
と、思ったらうえにいくつかブルーベリーが乗っていました。
あ……今度こそやっちゃった。
すでにもんじゃとして成り立っていないこの登場シーン。
パフェですよね? いや、むしろパフェが間違って登場しちゃったんですよね!?
と、思いつつも鉄板に投下……。
当然、土手とか存在しません。っていうか、普通のもんじゃと比較して、どこがどこの部分を代替しているのかさえ分りません。
フルーツという名称でありながら、フルーツの比率がかなり低いのも若干気になりますし、すでに存在自体が謎です。
埼玉マジックでしょうか? それともこのお店のマジック?
で、作成。
その過程をK氏が動画をとりましたが、その姿は異常でした。
しかしながら、意外に美味い……。
最後に〆でお好み焼きを注文。
美味しくできました。
帰ろうかと思うと、なぜか電話で連絡をしていた知人、変人がほぼ同時に登場。
「あれ?」
ということで、再び鉄板焼きが稼動開始。
当然終電には間に合わず、間に合う気もなく、タクシーで帰りました。
今回の第一回もんじゃサミットはそんな感じでめでたく閉幕しました。
かつて四時間三十分ももんじゃを焼き続けた男たちが居たでしょうか?
このサミットは伝説として後世まで語り継がれることでしょう……たぶん、ね。
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その時ぐらい埼玉の空気を吸って下さいよ。